版画 芸術
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メゾチント=黒い宝石 版画芸術の魅力
版画芸術として世界的に知れ渡る「メゾチント」。
繊細で奥行きの深いビロードのような質感が、他の銅版画技法にはない大きな魅力です。
メゾチントは「黒い宝石」または「黒の技法(=マニエール・ノワール)」とも呼ばれ、美術ファンにとって最も魅力ある版画芸術のひとつです。
以下はメゾチントの技法を駆使した日本の主な画家です。
◎長谷川潔(はせがわ・きよし)
1924年に、当時絶えていたメゾチント(マニエール・ノワール)の技法を復活させました。
メゾチント技法を復興させた功績は大きく、風景や小鳥、静物を静かに神秘的に描き出した版画芸術は、高い評価を受けています。
◎浜口陽三(はまぐち・ようぞう)
エンサイクロペディア・ブリタニカの「メゾチント」の項目で、「20世紀の半ばの最も名高い、孤高ともいえる主導者」さらに「カラーメゾチントの新しい技法を開拓した作家」と紹介されており、世界を代表する銅版画芸術家の一人として広くその名を知られています。
日本を代表する芸術家 岡本太郎の版画作品
日本を代表する世界的芸術家、岡本太郎(おかもと・たろう 1911-1996)。
絵画、彫刻、版画、壁画、文筆などその活動は多岐に渡ります。
母は作家の岡本かの子、父は漫画家の岡本一平。
このような環境の中で、太郎は芸術家としての素養を培っていきます。
太郎は抽象絵画、シュルレアリスムとも関り、縄文文化や沖縄の魅力に再注目した人物でもあります。
平面・立体を問わず、ユニークな芸術作品を数多く残し、文筆活動も精力的に行いました。
1970年に開かれた大阪の万国博覧会のシンボル「太陽の塔」を作ったことでも有名。
没後は住居・アトリエ跡に岡本太郎記念館が設立されました。
版画作品も多数制作しており、1977年(昭和52年)、66歳の時、スペイン国立版画院に日本人として初めて銅版画が収蔵されました。
主な版画作品に「眼と眼」(銅版画)「虫と子供」(カラーリトグラフ)「呼ぶ」(カラーリトグラフ)など多数。
20世紀美術を代表する世界的巨匠 版画芸術を貫いた棟方志功
20世紀の美術を代表する世界的巨匠、棟方志功(むなかた・しこう 1903-1975)。
明治36年、青森県に生まれた志功は、少年時代にゴッホの絵画に出会い感動し「わだば、ゴッホになる」(俺はゴッホになる=津軽弁)と決意、芸術家を目指します。
大正13年、21才の時に上京し、苦労しながら絵の勉強を続け、上京して5年目の昭和3年、第9回帝展に「雑園」(油絵)を出品し入選。
昭和4年に春陽会に版画4点が入選し、翌5年には国画会に出品した版画4点が全て入選、この頃から志功は版画一筋で行くことを決心します。
昭和11年4月に、国画会に「大和し美し」(やまとしうるわし・版画巻)を出品して日本民芸館に買上げられ、昭和27年にはスイス・ルガノ国際版画展で優秀賞を受賞 、昭和30年にはサンパウロ・ビエンナーレ版画部門で最高賞を受賞します。
そして昭和31年、ベネチア・ビエンナーレ国際美術展に「柳緑花紅頌」(りゅうりょくかこうしょう)等を出品し、版画部門で日本人初の国際版画大賞を受賞。
世界のムナカタとしての地歩を築き、その後も生命力、躍動感に溢れた力強い傑作を数多く生み出しました。
20世紀美術界を代表する芸術家として、現在も志功の作品は多くの人々に愛され続けています。
