版画 石版画

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石版画(リトグラフ)とは

石版画/リトグラフ (lithograph, lithography) は、平らにみがいた石灰石に油性のクレヨンで絵を描き、薬品(アラビアゴムに硝酸を数滴混ぜたもの)を塗って親水性(水を吸う)の部分と親油性(水をはじく)の部分を作り、油と水の反発を利用して油性インクをのせて刷る版画の技法です。

版材に高純度の石灰石を用いるので別名を石版画とも言いますが、現在ではジンクやアルミニウムなどの金属版も使われます。

彫ったり(凸版)、腐食(凹版)したりしない、平らな版(平版)です。

他の版種と違い、製版時の描画の際に画家が通常使うクレヨンや筆などが使用でき、しかも、それらの調子が紙に描いたものと同じように再現出来るのが石版画の特徴です。


石版画の技法を活用した著名な芸術家は以下の通り。

◎ロートレック=19世紀のフランスの画家、パリのダンスホール「ムーラン・ルージュ」のポスターが特に有名。

◎ミュシャ=言わずと知れたアールヌーボーの旗手、石版画を駆使して多くの作品を世に送り出しました。

◎シャガール=ロシア出身、主にフランスで活躍しました。

◎エッシャー=オランダの画家、版画家、不可思議な「だまし絵」がつとに有名です。

リトグラフ(石版画)について

リトグラフ(石版画・lithograph, lithography)とは、
石版または亜鉛版・アルミ版などの金属平版を使った版画のことで、版材の上に原画を転写し、
水と油との反発作用を利用する製版法です。

製作過程は大きく「描画」「製版」「刷り」の3行程に別れます。

ほかの孔版、凹版、凸版などに比べると複雑で時間もかかりますが、強い線、
きめ細かい線、筆の効果、インクを飛ばした効果など、描写したものをそのまま紙に刷ることができ、
多色刷りも可能で、表現の幅が広いのが特徴です。

リトグラフは19世紀頃にヨーロッパでその原理が発見され、
(それ以前の版画は木版・金属版を用いた凹・凸版でした)以降、
ロートレックなどの画家が斬新で芸術性の高いポスターをリトグラフの技法で描きました。

以前は石(石灰岩)に描いていたため、石版画(石版印刷術、リトグラフィ)とも呼ばれますが、
近年は扱いやすいアルミ板を使うことが多いようです。

リトグラフは発色の美しさや表現できる色数の面からも芸術性が高いのですが、刷り能率は低く、刷り数は限られます。

リトグラフの技法を用いた画家として、ロートレック、ボナール、ミュシャ、シャガール、エッシャーなどが主にあげられます。

彫刻家ジャコメッティが制作した銅版画・リトグラフ

アルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti 1901-1966)は、スイス出身の20世紀の彫刻家。

スイスのイタリア語圏の出身ですが、主にフランスで活動しました。

ジュネーヴの美術学校で学んだ後、2年間ローマで学び、パリに渡ります。

ジャコメッティは主に彫刻家として知られますが、絵画や銅版画、リトグラフの作品も多数制作しています。

第二次世界大戦以前にはシュルレアリスムの彫刻家と見なされていましたが、もっともよく知られている作品群は、
大戦後に作られた、針金のように極端に細く、長く引き伸ばされた人物彫刻。

キュビズムやシュルレアリスムの時代を経て、独特の縦長に伸び、肉付きを削ぎ落とした身体像に至りました。

1962年ヴェネツィア・ビエンナーレの彫刻部門でグランプリを受賞しています。

主な版画作品

◎「終わりなきパリ」(リトグラフ版画集)1958年~1965年の作品を収録し、ジェコメッティの死後、1969年に刊行されました。
◎「眠ったリンゴ」(リトグラフ)
◎「無名な、生きた灰」(銅版画)
◎「二重の視界」(銅版画)

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