ポスター芸術の父 ジュール・シェレの版画作品

19世紀末のアールヌーボーの時代、石版画(リトグラフ)の原理が発見され、カラー印刷が可能になると、
画家が自身の作品を用いてデザインしたポスターが作られるようになります。

1858年には、フランスの画家ジュール・シェレ(1836-1931)が最初の彩色石版画「地獄のオルフェ」を制作します。

その後、シェレが扱いやすく更に完全な色の転写をすることのできる新しい石版法で大版の色刷ポスターを製作し、
創作版画とポスター芸術に多大な影響を与えました。

これがポスター芸術の始まりです。

シェレが複数製作した「ロイ・ファラー/フォリー・ベルジェール」シリーズのポスターは、1893年のもので、
120.6×83.3という大判で、従来のポスターとは比較にならない程、大型化に成功しています。

更にシェレは、それまでのポスターの特徴であった文字情報を大幅に削減、色彩とデザインを強調し、
新しい芸術としてのポスターを生み出します。

シェレは石版技術の欠点を補い、ポスターを芸術の域にまで高めたのです。

「ポスター芸術の父」といわれるシェレは、生涯に1000点以上のポスターを製作し、
後にやはりポスター画家として独特の世界を作り上げたミュシャにも多大な影響を与えました。

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