西洋の主要な画家・版画家 ジャック・カロ

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ジャック・カロ (Jacques Callot 1592-1635) はロレーヌ公国(現在のフランス東北部)の首都ナンシー生まれのフランスの大版画家。

精力的に制作活動を行い、生涯を通じて1400点以上の版画を手がけ「フランス版画の父」とも「天才肌の銅版画家」とも呼ばれます。

カロのエッチング技法はビュラン彫りと判別し難いほど優れたもので、宮廷の祝典を始め、風俗画や宗教的モチーフの傑作を生み出しています。

カロの代表作「戦場の惨禍」は現実に戦場を見たカロ自身の体験を荒々しいタッチで銅版画で表現したもので、その客観的な歴史観はもちろんのこと画面が問う社会批判は高く評価され、カロの画家としての名声を高めています。

ヨーロッパ諸国が流血の巷と化した最大の宗教紛争が、俗に言われる三十年戦争(1618-48)です。
戦場と化したのはドイツですが、オーストリア及びスペインの両ハプスブルグ家とフランスのブルボン家の対立は、オランダの独立戦争をも捲き込み肥大し、スウェーデンの政治的野心や反皇帝派ドイツ諸侯の抗争にも拍車をかけることになりました。

ヨーロッパ全土を政治闘争の坩禍に変えたこの惨事は、一世代にも渡って続きました。

カロは同時代人として、時代の証言者とならざるをえなかったのでしょう。

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