リトグラフ(石版画)を駆使したアルフォンス・ミュシャの「商業芸術家」としての信念

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アール・ヌーヴォーを代表する画家、アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)。

ミュシャが主に用いた技法は、複数生産が可能なリトグラフ(石版画)です。

“すべての人に美しい芸術を楽しんでもらいたい”
そう考えていたミュシャは、誰でもが安価で買う事ができるようにと、版画で作品を制作しました。

それが「装飾パネル」です。

サラ・ベルナールの舞台広告のポスターで有名になったミュシャは、美しい装飾パネルによってさらに人気を高めます。

装飾パネルは室内に飾れる大きさで、値段も1枚10フランと誰もが気軽に買えるものでした。

普通は有名画家の作品は、大変高価なもの。

いわゆる、肉筆の「一点物」と呼ばれる作品は、
現代ではクリスティーズなどのオークションにかけられれば、とてつもない高値が付くものも珍しくなく、
美術館に収蔵されるか、富豪のお蔵に入るのか‥誰でもが手に取るという事はできません。

しかしミュシャは、有名な画家でありながら一点物などは殆ど作らず、
皆が気軽に買える版画の技法を用いた作品を作り続けたのです。

“芸術はすべての人のもの”と考えていたミュシャは、商業芸術家としての信念を貫き、沢山の作品を世に送り出しました。

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