「ジャズ」 新境地を開いた画家マティスのステンシル版画 

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アンリ・マティス(Henri Matisse 1869-1954)は、フランスの画家版画家

マティスは野獣派(フォーヴィズム)のリーダ-的存在であり、野獣派の活動が短期間で終わった後も20世紀を代表する芸術家の一人として活動を続けました。


●ステンシル版画で新境地を開いたマティス

第二次世界大戦中の1943年、73才を迎えようとしていた老画家マティスは、豪華美術雑誌「ヴェルヴ」を出版していたテリアードから、色刷り版画による挿絵本の制作依頼を受けます。

その頃マティスは、数年前から体調を崩しベッドでの生活が主となり、しだいに絵筆を持つのが困難になっていました。

そこで、絵筆をハサミに持ち替え、以前に試作した切り絵を本格的に用いて制作することにしたのです。

制作は4年近くかけて徐々に進められました。

そして、ジャズの即興演奏を思わせるようなリズミカルな作品が生まれ、大戦後の1947年に20枚のステンシル版画とマティス自身の文章からなる「ジャズ」を刊行。

色紙を切り取ること、それはマティスにとって「色そのもの」を切りとることでした。

ここでマティスは「色」を手ごたえのある実体として捕らえていたのでしょう。

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