展覧会で版画を観賞する際の豆知識:オリジナル版画
展覧会で版画を観賞する際、下書きから最終チェックに至るまで作家自身の手による物なのか、それとも第三者が著作権を得て制作したものなのか、一見しても判らない方も多いと思います。
展覧会を訪れる際には、ある程度の知識を身に付けた方が作品をより楽しむ事ができます。
その上で、展覧会の担当者に作品の詳細を聞いてみるのもいいでしょう。
版画の制作過程について少し書いてみます。
●オリジナル版画
(1)下絵を描き、版作りと刷り、最終チェックに至るまで、作家自身が全て行ったもの。
(2)作家自身が下絵と版作りを実施し、その後、作家の監修の元で技術者が刷りを行ったもの。
(3)作家自身が下絵を描き、作家の表現意図に適した版種を用いて技術者が版を作り、刷りを行ったもの。
現在、国内・海外ともに、上記のものはオリジナル版画と見なしています。
その他、1963年に出された国際造形芸術連盟(IAA)の宣言によると、オリジナル版画と認められる為の要件として、作家の署名とエディションナンバー(限定刷り枚数と、その作品の番号)が付けられることを必要としています。
また、予定のエディションを刷り終えた版は、放棄するか、出版完了を示す明確な印を付けるべき、としています。

