版画ギャラリーの楽しみ方:T.P とは
ギャラリーで版画作品を観賞する際は、それなりに知識が必要です。
版画の知識を前もって予習すれば、ギャラリーで実際に作品を見た時に、より深く作品を味わう事ができます。
ギャラリーを訪れても何の事だか分からない用語も沢山あります。
用語についてお話します。
●T.P とは
T.P とは、トライアルプルーフ (Trial Proof) の略で、試し刷りの意味です。
版画を刷る時の色調子や、配色の具合、作家によっては構図も含めて、様々な試し刷りを行います。
T.P は試し刷りですので、最終に刷り上った作品とは色や構図が違う場合が殆どです。
試し刷りの作品は、作家が保存する場合と、刷り工房が保存する場合とがあります。
作家が保存している作品は、作家の死後、遺族に相続され、その場合はサインが入っていない事が多いようです。
刷り工房が保存する場合は、作家がその版画の職人さん達の労をねぎらう為や、刷り工房の資料用に、サインを入れて贈られる事が多いです。
現存作家の場合は、現在見かけるT.P は、その版画の刷り工房から出た物が殆どです。

